司法書士の徒然草

愛知県地方在住。司法書士のこととか。いとう司法書士事務所(http://www.itou-legal.com/)

自分で住所変更の登記申請をする場合 その2

前回は、登記申請書を作成する準備について説明させて頂きました。
今日も、申請書を作成する準備段階ですが、必要な書類の取寄せについて説明していこうと思います。

登記上の住所と現在の住所がつながりが証明できるものを用意する

登記簿謄本(登記事項証明書)の甲区というところに、自分の名前が書かれている欄があると思います。そこの欄が不動産の所有権をもっているということの証明にあたりますが、名前の上に住所が書かれていると思います。
その住所から、現在の住所がつながる公的な書類を取り寄せます。

(1)引越したのが1回なら
住所を変更したことが1回しか無い場合には、住民票の写しを取り寄せれば問題ないでしょう。住民票の写しには「前住所」という欄があります。その前住所が登記上の住所であるか確認してください。

(2)引越したのが複数回ある場合
住所変更を複数回している場合、住民票の写しを取り寄せても、1個前の住所しか記載されておらず、登記上の住所と現在の住所のつながりがつながりません。
こんな時は、住民票の写しではなく戸籍の附票を取り寄せましょう。取寄せ先は、ご自身の本籍が置かれている役所の戸籍課に行く必要があります(住民票が置かれている役所ではありません!)
戸籍の附票に馴染みが無い方もいらっしゃるでしょうが、附票には住民票が置かれた履歴が記載されております。その履歴を見て、登記上の住所と現在の住所が書かれているか確認してください。

申請書の書式をダウンロードしよう

登記上の住所と現在の住所がつながりが証明できるものが用意できたら、申請書を作ります。
申請書は下記のサイトでダウンロード出来ます。「登記申請書の様式及びその説明」の「7.登記名義人住所変更登記申請書」のデータが今回の申請書になります。

http://www.moj.go.jp/MINJI/MINJI79/minji79.html

今日はここまでにします。
次回は申請書の書き方・作り方を説明します。