司法書士の徒然草

愛知県地方在住。司法書士のこととか。いとう司法書士事務所(http://www.itou-legal.com/)

自分で住所変更の登記申請をする場合 その1

最近、自分で登記申請をやられる方が増えて来ています。
まず、一番自分で登記をやることができる簡単な登記と言えば、「住所変更の登記」でしょう。
不動産を所有すると、取得当時の住所が登記に記録されます。この記録された住所の変更です。

今日は、その住所変更の登記について説明してきましょう。
なお、住所変更の登記は簡単な部類の登記ですが、複雑なものはかなーり複雑ですし、不動産売買が絡んで、「何月何日まで手続きをしなければならない」という場合には、間に合わなければ決済日が流れてしまい、関係者に多大な迷惑をかける他、司法書士にお願いした方が良いです(関係する司法書士は夜も眠れないので、司法書士からのお願いでもあります)。


手続きの正式名称

住所変更の登記のことを、一般的には「所有権登記名義人住所変更」と言います。古い言い回しでは「所有権登記名義人表示変更」でしたが最近法律が変わって、こう呼ぶ様になりました。ですので、ご自身で手続きを調べる際は、「所有権登記名義人住所変更」「所有権登記名義人表示変更」で検索すれば良いかと思います。

どんな時に必要になるか?

これはそのまんまですが、住所が変わった時(=住民票を移したとき)に変更登記をする必要があります。ただ、引越しても登記の方はそのまま放置していることも珍しくありません。
良くあるパターンとしては、建物を購入したときには、その当時の住所で登記をします。そして、購入した建物の住所に引越し、登記上の住所は前の住所のまま、という事がよくあります。
この購入した建物を売却するときには、手続上、最新の住所に変更しなければならないため、この際に、住所変更の登記が必要となります。

まずは、現状を確認しよう

住所変更をする場合は、現状を確認しましょう。一番いいのが登記所へいって不動産の登記簿謄本(登記事項証明書)を取得して確認する必要がありますが、手元にある権利書など関係書類の中に当時の登記簿謄本もありますので、それを確認するのでも良いでしょう。

登記簿謄本(登記事項証明書)を取得するには、最寄りの登記所で良いです。例えば、東京の不動産の謄本を確認するのに、東京まで行かなければならないかというとそうではありません。全国の登記所はコンピューターでつながっているため、東京の不動産の登記簿謄本は、愛知県でも取得することができます。

また、最近はインターネットで取り寄せる事ができます。その際は以下のページになります。
http://www.touki-kyoutaku-net.moj.go.jp/
上記ページの「かんたん証明請求」のところで取得することができますが、パソコンに不慣れな場合は、もよりの登記所に行った方が早いでしょう。

最寄りの登記所は下記のところで探せます。
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static/kankatsu_index.html


さて、登記手続きの準備をする前段階はここまでです。
次回は、申請書と必要書類の説明を致します。