司法書士の徒然草

愛知県地方在住。司法書士のこととか。いとう司法書士事務所(http://www.itou-legal.com/)

司法書士専門の転職エージェントを利用したら

私が司法書士に合格して、どこか就職先を探すとき、一度、司法書士専門の転職エージェントに登録したことがあります。今では、チョクチョク司法書士専門の転職サイトを見かけますが、私が合格したての当時は1社2社くらいしかなかったんですね。

さて、司法書士専門の転職エージェントを利用するといい転職ができるかどうか?
私が利用したと当時とは随分転職環境も変わってきましたので、何ともいえませんが、私の感想は、あまり希望通りの転職先はない、でしたね。


エージェントの説明会


私が転職エージェントに登録した当時、登記の件数は減り始め、過払い事件もピークを迎えた時でした。エージェントの元?司法書士は、「都会で働く司法書士なら専門性を身に付けなければならない」「田舎で働く司法書士なら、広く何でもできなければならない」と声高らかに説明しておりました。

「専門性をもって特化しなければならない」というのはもう当時から使い古された説明なので特に目新しい視点でもなんでもありません。私は、うーん、と思いながら説明会を聞いていました。

説明会の後、個別に話をする際、当時信託に興味があったので、「不動産登記を主要に行っている事務所に行きたい」と伝えたんです。

数日後に、紹介したい事務所があるというので伺ったところ、紹介された事務所は、何でも扱う事務所でしたが債権譲渡登記を担当する司法書士を探しているというもの。


債権譲渡登記?

いやいや、不動産登記をやりたいっていってんじゃん…というのは心の中に留めておいて話を聞いていたら、「債権譲渡登記はこれから増えていく登記で専門性を持つ意味でも良いし、まずは債権譲渡登記をやってもらってから徐々に不動産登記などを担当してもらってという方向性で…」という説明を受けました。

途中からね、思いましたよ。あー、そらないわー。

債権譲渡登記なんて銀行や信託銀行からくるお仕事ですから、まあ、私が独立開業する規模では、そうそう扱いことはありません。現に今まで1回しか扱ったことがありません(それも債権譲渡の抹消)。

そんな業務を担当して、それから「徐々に不動産登記などを担当してもらって」なんて不確定要素。個人経営のワンマン事務所が私のキャリアなんて考えるはずもないですよねぇ。

こっちは不動産登記っていったのに何で債権譲渡登記?と思い、もうそのエージェントを利用するのはやめました。

まあ、エージェントというのは、人材をほしがっている事務所とマッチングさせて、それから報酬を得ますので、顔色をうかがうのは、職を探す私でなく、人材を求めている事務所ですからねぇ。


これが現実

それから司法書士の求人を探すのは、司法書士会の求人情報からにしました。

これから司法書士業界で働く新人さんで、転職エージェントを利用する時には、自分の希望ときちんと伝えて、妥協しないことが大事です。そして司法書士という業界はワンマン経営が多いですから、ちょっとでも引っかかるところがある場合は、そのカンを大事にして慎重に仕事を探しましょう。

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