今年の春ごろから勉強を始めた受験生さんは、今は民事訴訟法が終わって民事執行法・民事保全法あたりの勉強に入っていますでしょうか?そして、商業登記法の記述に苦戦しているころかなぁと思います。
さて、私が試験に合格した平成17年には会社法が改正され、商業登記法も全面改正されてしまいました。その時には、まだだ〜れも商業登記の事務がどう取り扱われるかなんて分かりませんから、私もまったく勉強しませんでした。
そして商業登記法の先例が出たのが平成18年3月。なんと試験から3か月前!
「もう先例だけ覚えればいいだろ」とその年の受験生は誰しもが思ったものです。
私は運よくその年に合格することができましたが、その後も会社法・商業登記法の受験用テキストはなかなかいいのが市販されませんでした。
そしてしばらくして出版されたのがこれ。
- 作者: 松井信憲
- 出版社/メーカー: 商事法務
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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司法書士事務所には必ず1冊はあるかと思う、もう有名すぎる本です。そして、何より商業登記に関する書籍には、かなりこの本を参考資料につかっております。多分、商業登記法の理論書としてはトップクラスです。あとは「全訂」詳解商業登記といったところでしょうか。
とすれば、このハンドブックよりも難しいことは、まあ出題されることはないだろうと考えて間違いはあいりません。テキストの分からないところは、これを引っ張って調べれば、まあ受験生にとってもかなり有意義になるかと思います。
「ここまで手を出す必要はない」という意見もあるかと思いますが、逆を言えば、これだけを覚えれば大丈夫という代物です。
私は最初初版を購入し、最近、第2版も購入しました(おそ!)。
めちゃくちゃ大活躍しております。監査等委員会設置会社の改正がなされた後は、第3版が出版されるといいですね〜