司法書士の徒然草

愛知県地方在住。司法書士のこととか。いとう司法書士事務所(http://www.itou-legal.com/)

弁護士さんとの歴然とした差

司法書士が街の法律家と言っても、弁護士さんとではできる業務や知識、裁判所の対応など、歴然たる差を感じることがありますが、何が違うって周りの反応です。



ある決済の依頼を受けたのですが、担保が沢山ついていたため、売主さんは抹消登記をしなければなりませんでした。しかも、抹消先が銀行だけではなく消費者金融サービサーもいました。

売主さんの仲介に、段取り確認のため電話をした際、何気なしに「任売ですか?」と聞いたんですが、そこで仲介は、「そんなお客さんの個人情報を言う必要ありますか?」と言うではありませんか…。

おぉぉ、言うねぇ。いや間違いなく任売だねこれは。
抹消登記の費用を低くしてください、とか言われるんかと思っていましたが、ふーん、そんな態度ぉ。

なんて、軽くイラっとしてしまいました。


「さて、決済には抹消先が書類を持って来てくれるし、まあ、深く詮索しないよ」と思って、当日の決済を迎えたところ、売主さん・仲介さんと一緒に来られた方がいるじゃありませんか。胸元にはバッチがあります。

弁護士さんです。

「ほらね、任売だよ」と思っていたら、緑のファイルをバサッと机に置いて座ります。
そのファイルにはでかでかと文字が書かれていました。

破産・管財

思いっきり任売じゃねえか!しかも破産の文字を関係当事者に見せるなんてぇ!
売主の仲介さんはそれに気づいているんだかいないんだか…。弁護士さんが情報を漏らすのは甘いんだね。

決済では滞りなくおわり、融資実行中はみんな弁護士さんから、共謀罪の質問をしたり、民事トラブルの相談をしたりと、それはもう雑談も弁護士さん中心の決済でした。司法書士が雑談の中心になることはほとんどないというのに…

決済が終わって感想をポツリ。「負けた」
司法書士との実力の違いを感じた出来事でした。

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