司法書士の徒然草

愛知県地方在住。司法書士のこととか。いとう司法書士事務所(http://www.itou-legal.com/)

「債務名義」という言葉は使っちゃダメでしょ?

専門用語を乱発して、いかにも高尚な難しいことをやっているかの様な事ってありますよね。
司法書士も恐らく専門用語を乱発する職業かと思います。

今日は、よく専門用語にならない様、気を使う言葉について話をしてみます。


◆気を使う言葉

債務整理の相談にのっているときは、よく「債権者」という言葉を使いがちです。
しかし、どうなんでしょうね?「債権者」と聞いて、普通の方にはちゃんとこちらの意図が伝わっているんでしょかね?親族からの金銭援助も場合によっては金銭消費貸借かもしれません。そうすれば債権者です。しかし、相談者はそう思っていないかもしれません。面談を行っている時には、私も使いがちだったのですが、言いながら気になってました。

ですので、今では「お金を支払わらなければ行けない先」とか具体的に「金融業者」「保証人になった先」「電話会社」「税金納付先」「買掛先」などと言っています。


◆こんな言葉をつかうのはもってのほか

私が初めて就いた弁護士事務所では、弁護士の先生が、一般市民に専門用語を乱用していました。
「破産財団」「同時廃止」「管財人」「債務名義」
これアカンでしょ!?

「債務名義」なんて用語、普通の人だれが分かります?

表では「敷居が低い」「身近な」なんて綺麗ごとを言っていますが、お客さんに伝わるよう気を使っていないと、私なんかは「はい、口だけ」と思ってしまいます。


◆最近は気になるのは・・・

よく相続相談を受けるのですが、「遺言(いごん)」とは言わず「遺言(ゆいごん)」と言っています。
まあ、これはちょっと気をつければひらめきますが、最近は「被相続人」という言葉も使っちゃあダメなんじゃないかと思う様になりました。よく使ってたんですよ「被相続人」と。なので「亡くなった旦那さん」とか「○○○さん(名前)」と言う様にしています。


◆まとめ

専門用語を使いたくなる衝動にはよくなります。というのも、面談というのは、丁寧にやればやるほど1時間くらいでは終わらないんですね。事件の内容にもよりますが。つい、説明責任を果たしながら、面談時間を短縮するために専門用語を使って説明したくなったりしますが、常に、お客さん目線を意識する事が大事です。

それが一番難しいんですけどね。日々精進です。


↓今年もよろしくお願いします!応援クリックをしてもらえると嬉しいです!
にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
ブログランキングならblogram