司法書士の徒然草

愛知県地方在住。司法書士のこととか。いとう司法書士事務所(http://www.itou-legal.com/)

学説推論問題その2

前回の続きです。

国語で学説推論問題を解けなかった僕は、友人に「学説は暗記するもの」とアドバイスをうけました。

ただ暗記するにも資料をどうすればいいか。
当時受けていた講座で使用していたテキストには、過去に出題されたことのある学説しか掲載されていませんでした。

そこで、まず手を出したのが「コンメンタール民法」と司法学院の「Level Up民法」。
学説が山ほど載っています。
コンメンタール」は、今でも実務で実体法がわからなかった時に使いますので、持っておいても損はないと思います。

そこから試験に出そうな学説を抽出し、自分オリジナルの一問一答集を作りました。

例えば…

Q:解除の効果の学説3つあげよ
A:直接効果説、間接効果説、折衷説

Q:直接効果説とは?
A:解除によって契約が遡及的に消滅する結果、所有権も当然に原所有者に復帰する。

Q:直接効果説での545条1項但書の解釈は?
A:遡及効を制限する規定を置いた

Q:では間接効果説とは?
・・・・

と、こんな具合です。

作ったら、あとは暗記!暗記!暗記!です。おかげで、学説問題が一気に苦手じゃなくなりました。

暗記に頼ると未知の学説問題が出た時、応用が利かないのではないか?と心配もあるでしょうが、暗記しまくっていくと、法的な論理構成が段々と理解できてくるようになります。

苦手な人は、試してみてはどうですか?時間はかかりますが、効果はあると思いますよ。

↓よかったら応援クリックお願いします!!にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ